「易経」の成書について、「人更三聖、世歴三古」という説があります。
(翻訳:「易経」は、三人の聖人により、上古・中古・下古三つの時代を経て、成書できた。)
上古とは伏羲(ふっき)(紀元前3300?)からの約2500年の間、いわゆる三皇五帝の時代である。
伏羲は先天八卦を書いたという伝説がありました。
中古とは、夏王朝(紀元前1900年~紀元前1600年頃)、商王朝(紀元前17世紀頃~紀元前1046年)、西周王朝(紀元前1100年頃~紀元前771年)時代である。
周王朝の周文王は先天八卦を元に、後天八卦を作り、さらに八卦を六十四卦にして、それぞれの卦に文字をいれて、今我々が読む易経の卦辞となりました。
そして、周文王の息子の周公はそれぞれの爻(こう)に文字を添付して、今我々が読み易経の爻辞です。
下古とは、東周王朝(紀元前771年~紀元前256年)以後の時代である。
この間に、後世で「聖人」と称される孔子様(紀元前551年9月28日〜紀年前479年4月11日)は、易経に対し深く研究し、その結果は弟子達を「易伝」(十翼とも呼ぶ)という本にまとめました。
したがって、「易経」は、伏羲の八卦、周文王と周公の六十四卦の卦辞と爻辞、孔子の易伝の三つの部分で構成され、約2800年の長い歳月に、三人の聖人(歴史では、周文王と息子の周公を一人にしている)より成書されました!
© 2021 易海陽光
コメント