断易(五行易)(36時間コース)
断易(だんえき)占いは、五行易とも呼ばれ、中国では「六爻(ろっこう)」や「火珠林」とも称される占いの方法です。この占術は、易経の理論に基づいています。
最も古い易占いは、日本では「周易」と呼ばれます。周易では、50本の蓍草(めどぐさ)を使い、十八変の手順を経て卦を立てます。そして、易経の六十四卦の卦辞や爻辞を用いて占うため、手順が煩雑で習得が難しいとされていました。
一方、断易では、得られた卦に地支を付加し、五行の生克・冲合などの関係を分析して占うため、易占いをより簡単に行うことができます。この断易は、中国・漢王朝(紀元前206年~紀元220年)の京房(けいぼう)が創始した納甲(なっこう)体系を基礎とし、五代時代(紀元907年~960年)の著名な道士麻衣道者(まいどうしゃ)によって発展・整理されました。彼の著書『火珠林』にまとめられたため、「火珠林法」とも呼ばれます。
断易では、本卦と変卦を基本に、当日の月干支・日干支、六親、六神、五行の生克制化、合墓旺空などの要素を考慮して占います。その的中率は非常に高いとされ、四柱推命と並ぶ重要な占術として広く用いられています。また、占いのみならず、風水学においても活用されており、とりわけ揺鞭派風水における八卦風水は、断易の理論を基に発展しました。
本講座では、易学の基礎知識から学び、断易の経典である『黄金策』(明・劉伯温著)および『卜筮正宗』(清・王洪緒著)の理論を参考に、断易の占法を詳しく解説します。また、占う内容ごとに分類し、実例を交えながら占断技法を説明します。教材には、易海陽光が作成したオリジナルテキストを使用します。