易占いの中で、人事についての最高レベルの占術は、奇門遁甲、大六壬ではなく、鉄板神数です。鉄板神数は、ほかに「邵子神数」、「皇極驚世鉄板神数」、「皇極神数」などと呼び、中国、宋の時代の邵康節(しょうこうせつ)先生のもう一つの伝世術として知られています。鉄板とは、占った結果が、文字を鉄板に刻むように絶対に正しいという意味です。
伝説では、決まりとしては、世の中に同時代に鉄板神数ができる人は、5人を超えてはいけません。なぜか5人に限るのかについて、周知のように、邵康節先生は梅花が大好きで(創設したもう一つの占術を梅花易数と名付けた)、梅花の花びらは5枚があるので、5人までに設定したのではないかと言われています。また、五行の5数も取り入れるのです。
鉄板神数は、国運から個人の運勢まで占います。占う人の人生のあらゆるでき事、両親、兄弟姉妹、夫婦、子供、さらに親しい先生、先輩、友人まで、正確に占うことができます。
使う道具は、算盤と12冊の命書です。12冊の命書は、「皇極経世書」に従って書かれたそうです。
占法は、人の生まれた年・月・日・時辰(時)に基づいて、算盤でその人の生まれた詳細の時間を刻(分)まで推計します。また、推算し得た時間によって、一組の数字を得られます。その数字によって、12冊の命書の巻数、ページ、断語の番号などを探して決断を見ます。
12冊の命書は、「皇極経世書」に提唱した「元・会・運・世」とう人類社会の循環周期と易経の理に合わせて作られ、一冊の命書の中に千個ほどの断語があると言われます。
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