安倍晋三前首相:1954年9月21日午前2時35分~2022年7月8日
時 日 月 年
丁 庚 癸 甲
丑 辰 酉 午 (申酉空亡)
6歳起運
第一大運:甲戌大運(06歳~15歳、1960年~1969年)
第二大運:乙亥大運(16歳~25歳、1970年~1979年)
第三大運:丙子大運(26歳~35歳、1980年~1989年)
第四大運:丁丑大運(36歳~45歳、1990年~1999年)
第五大運:戊寅大運(46歳~55歳、2000年~2009年)
第六大運:己卯大運(56歳~65歳、2010年~2019年)
第七大運:庚辰大運(66歳~67歳、2020年~2022年)
分析:
- 酉月生まれの日干庚金。酉金は庚金から見て羊刃です。庚金坐偏印辰土、身旺です。劫財格とします。また、盲派四柱推命では、天干地支の作用関係から見ると、日干庚金生傷官癸水、癸水生偏財甲木の組み合わせがあるので、食傷生財の格局と見ることもできます。日干金、食傷水の組み合わせは、金水傷官と言います。官星を喜神としますので、時干丁火が用神となります。
- 酉月生まれの人は、庚金は月徳貴人で、神様に愛されて生まれてきました。年干甲木と日干庚金から見ると、天乙貴人は丑土で、丑土は正印ですので、常に先輩や目上の人から助けられます。
- 日柱庚辰は魁罡貴人で、生まれつき尊い気質があります。辰と酉(羊刃)と合することから、有権者になるような組み合わせです。日柱魁罡の人は極端で、威張るような性格があります。常に威厳さを周りに感じさせます。内心に、焦りや慌てる傾向もあります。
- 時柱丁丑、丁火は正官で、丑土は正印です。丑土と月支の酉金と半会金局。酉金と辰土は支合です。この組み合わせを見ると、官(火)生印(土)、印生劫財(酉金)、酉金と辰土の合によって、正官丁火のエネルギーが丑→酉→辰→庚というルートを通って、日干庚金のところに回ってきます。さらに、庚金生月干癸水、癸水生年間甲木、甲木生年支午火、午火は時干丁火の根です。この命式の五行の流れは滞らず、うまく循環し続け、金木水土火の五行の力量はほぼ同じで、うまく互いに作用しながら動いています。命式に午と丑の害があります。ただし、丑と酉の合、午火は丁火の根で、丙火のエネルギーを丁火に通じて、丑土に回すので、午と丑の害はほとんどありません。したがって、日柱に与えるダメージはほとんどないので、この命式は大変すばらしく、上格の命です。
- 日支辰で見ると、酉金は名星(桃花)です。辰と合することから、仕事(印星は仕事を司る)で有名になります。
- 大運を見ると、第三の丙子大運、子辰半会水局、月干癸水を発動させ、年干甲木を生し、傷官生財ですので、この大運から大きな収入を得るようになります。年柱の財と官は盲派四柱推命では大企業や大きな財を表すので、1979年に神戸製鋼所に入社しました。但し、大運の子水冲年支の午火で、この大運においでは、仕事は不安定で、よく変わります。この命式は、年支午火と時干丁火は官星ですので、この命では、一生涯に少なくとも二つ以上の仕事に従事することを表しています。年柱と月柱にある官星は人生の前半に務める仕事のことで、日柱と時柱にある官星は人生の後半に務める仕事です。この大運は、年支の午火を発動させ、傷官生財という組み合わせによって、会社に務め、自分の技能によって財を得るようになります。時干の丁火は、二つ目の仕事ですので、政治家としての仕事と考えられます。
- 第四の丁丑大運、時柱丁丑と伏吟です。丁火は正官で、丑土は正印です。丁火生丑土生日干庚金、丁火という仕事(政治家)に向いています。但し、大運と時柱と伏吟、丑土と辰土と破の関係ですので、この大運では、仕事はうまく進まないでしょう。
- 2000年からの第五の戊寅大運は、仕事にとって非常に良い大運となります。偏印戊土は傷官癸水を合し、日支の辰土を発動させ、日干を生ずる力は強いです。寅木と午火と半会で、火の力も強くなります。この大運で、政界での地位はますます上昇し、2006年に総理大臣になったのです。2006年は丙戌で、火と土のパワーは最大になり、火生土、土生金の力も極めて強いです。但し、戌土と日支辰土との冲によって、印星を司るところの土台がとても不安定ですので、翌年の2007年に総理大臣を辞任しました。戊寅大運は、火土が非常に強いのですが、戊土と癸水との合によって、命式に唯一火をコントロールできる水が封印されましたので、火をコントロールできなくなります。2006年丙戌年、戌土と辰土と冲、戌と丑土と刑の関係となります。土は胃腸を司り、火は炎症ですので、持病の大腸炎は酷くなります。
- 第六の己卯大運、己土は正印です、この大運で徐々に仕事に復帰します。大運の天干と地支は、一般的に、天干は十年の前半の5年の運勢の7割、地支は前半の5年の3割を司ります。天干は十年の後半の5年の運勢の3割、地支は後半の5年の7割を司ります。己卯大運は、卯木は日干庚金の正財です。卯木と年支午火と破、月支酉金と冲、日支辰土と害の関係で、地支が大きく乱れますので、この大運では、お金にめぐる不祥事も絶えなかったのです。
- 第七の庚辰大運、日柱庚辰と伏吟になり、辰と辰と自刑、辰と丑と破の関係によって、印星のバランスが崩れます。もう一つの影響としては、日支の辰土が発動され、羊刃酉金を合し、羊刃の凶性を一気に強くしました。その他に、庚金大運は、日干庚金の比肩で、大運の辰土と日支辰土が揃って月支酉金と支合(妬合)し、金のバランスは一気に強くなり、癸水を生ずる力も強くなって、癸水が正官丁火を克する力も強まります。丁火は命式の五行バランスを整える重要な存在であり、この命式の用神です。丁火がダメージを受けると、この命式のバランスも崩れることになります。
- 2022年7月8日11時31分に撃たれ、同日に亡くなられました。
発射された時間の四柱:壬寅年 丁未月 壬戌日 丙午時
発砲する時間の四柱を見ると、壬寅年、水木の流年で、木の力は強くなります。寅木は年干甲木の根ですので、忌神の甲木が強まります。流年天干壬水と時干丁火と支合、流年地支寅木と時支丑土と暗合の関係ですので、命式の時柱と天地合の関係で、水は火を消すので、用神の丁火が致命的なダメージを受けます。日支から見ると、寅木は駅馬星です。2022年に命式は選挙活動のために、よく移動しました。流年の地支の寅木と命式の年支午火と半会火局、大運の辰土と月支酉金と半会金局、火と金の戦いが強くなります。さらに、年干壬水と日干壬水合克丁火、丁火に対するダメージがあまりに大きいので、全てが崩れました。亡くなった時刻は酉刻でした。生まれ月の酉は空亡し、命式全体に良い作用をしていましたが(忌神は空亡して吉)、酉刻に空亡が実填されたからです。
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